よくある質問

1. 訪問診療とは？

訪問診療とはどのようなものですか？

通院がむずかしい方のご自宅や施設に医師が定期的に伺い、診察・治療を行う医療サービスです。必要に応じて精神科訪問看護の併用も積極的にご提案し、看護師、薬局、他の専門職と連携することで包括的な在宅医療を提供します。

在宅医療と訪問診療の違いはありますか？

在宅医療は、ご自宅で受けられる医療全般を指します。医師による「訪問診療」のほか、緊急時の「往診」、訪問看護や訪問リハビリなども含まれます。

2. 対象と対応範囲

どのような病気に対応していますか？

認知症、うつ病、不安障害、躁うつ病、統合失調症、発達障害、知的障害、自閉症、など、こころの不調に幅広く対応しています。育児疲れ、介護疲れなどのご相談も可能です。

対象年齢に制限はありますか？

20歳からご高齢の方まで、幅広い年齢層に対応しています。

訪問可能なエリアはどこですか？

川口市内、蕨市内、戸田市内全域です。詳しくはお問い合わせください。

3. 申込み・開始まで

どうやって申し込めばいいですか？

まずはお電話よりご連絡ください。ご本人の状態や生活状況をお伺いし、訪問診療についてご案内します。

今は通院していませんが、紹介状は必要ですか？

可能であれば、これまでの診療内容がわかる紹介状（診療情報提供書）をご用意ください。ただし、難しい場合でも診療は可能です。

現在入院中ですが、退院後すぐに訪問診療をお願いできますか？

可能です。入院されている病院と連携を行い、スムーズに訪問診療へ移行できるよう支援いたします。

ご家族だけで相談することはできますか？

可能です。まずはご家族のみでのご相談から始めていただいて構いません。ご本人の状況や対応の仕方について、一緒に考えてまいります。

本人が診察を嫌がっているのですが…

ご本人の同意を得た上での診療を基本としていますが、まずはご相談ください。ご本人やご家族にとってより良い支援の方法をご一緒にお考えいたします。

4. 精神科訪問看護の併用について

精神科訪問看護とは？

精神科に知見のある看護師がご自宅を訪問し、服薬支援、症状の観察、睡眠・食事・生活リズムの調整、対人関係や不安への対処、家族への助言などを行います。医師と情報共有し、再発予防や入院予防につなげます。

なぜ併用をすすめるのですか？

診察は月2回が基本ですが、看護師が間を支えることで早期の対応がしやすくなります。服薬中断や生活リズムの乱れを早期に気づくことは、状態の安定や再発予防に繋がります。

どのくらいの頻度で来てもらえますか？

目標や症状に応じて決めます（例：週1回から開始し、安定に応じて調整）。医師と看護師で一緒に計画します。

費用や手続きは？

保険診療の対象で、自立支援医療（精神通院医療）の対象にもなります。ご利用には医師の「訪問看護指示書」が必要です（発行手続きは当院で対応します）。

どの訪問看護ステーションが来ますか？

地域の精神科訪問看護に対応した事業所をご紹介します。既にご希望の事業所があれば連携可能です。

5. 診療の流れ・頻度・時間帯・処方

診察の頻度はどれくらいですか？

原則として月2回の定期訪問を基本としています。

診察の時間帯はいつですか？

訪問診療日・時間については、ご相談のうえ決定いたします。原則的に、訪問日は同じ曜日になります。

薬はどのように処方されますか？

院外処方となります。当院から事前にご指定された薬局へ処方箋をFAXし、薬局でお薬を受け取っていただきます。訪問薬剤管理が必要な場合は、訪問薬局のご紹介も可能です。

診察時のプライバシーは守られますか？

訪問時はご本人やご家族のプライバシーに配慮し、周囲に配慮した診療を行います。ご希望があれば事前にお知らせください。

介護や生活支援についても相談できますか？

医療以外にも、介護や日常生活に関するご相談をお受けしています。必要に応じて地域の福祉サービスとの連携も可能です。

6. 費用・保険・助成

医療保険は使えますか？

訪問診療は保険診療の対象です。各種保険証をご用意ください。

助成制度は利用できますか？

自立支援医療（精神通院医療）など、公的な医療費助成制度の利用が可能です。所得に応じて自己負担の上限があります。詳しくはお問い合わせください。

診察費用はどれくらいですか？

1割負担の方で月2回の訪問診療を受けた場合、月額6,000〜8,000円前後が目安です。処方、検査、診断書発行などには別途費用がかかる場合があります。
ただし、自立支援医療(精神通院医療)を利用することで、所得に応じ自己負担額に上限が設けられ、毎月の診療費用の負担が軽減されます。
詳しくは→「自立支援医療の説明のページ」

交通費はかかりますか？

診察費用とは別に、交通費は1訪問ごとに距離数に応じて400円ご負担いただいております。

7. 他機関との連携・受診形態の切り替え

定期通院している病院との併用は可能ですか？

精神科（心療内科を含む）以外の診療科であれば、定期通院されている病院との併用が可能です。

訪問診療はいつまで続けられますか？

病状の変化やご本人の希望に応じて、訪問診療を継続または外来診療へ移行することが可能です。必要に応じて施設入所や入院などのご相談にも対応いたします。

訪問診療から外来診療に切り替えることはできますか？

状態が安定した場合など、ご希望に応じて外来診療への切り替えが可能です。完全予約制となりますので、事前にご相談ください。

8. 診断書・意見書

主治医意見書や診断書の発行は可能ですか？

主治医意見書、診断書の作成には病状、生活状況の把握のため2ヶ月程度の訪問期間をいただいております。内容によっては対応できるものが異なりますので、事前にご相談ください。