出かけたいけど出かけたくない…その気持ちは甘えじゃありません|原因と無理をしない対処法

「約束を入れたい気持ちはあるのに、当日が近づくとつらくなる」
このような 「出かけたいけど出かけたくない」 気持ちに悩んで、検索していませんか?
この状態は決して珍しいものではなく、実は心と体が疲れているサインとして多くの人に起こります。
特に、うつ病や適応障害などの初期段階では、このような矛盾した気持ちが最初に現れることも少なくありません。
この記事では、「出かけたいのに出かけたくない」と感じる理由を整理し、自宅でできる対処法・無理をしない過ごし方、そしてつらさが続く場合の選択肢についてわかりやすく解説します。
「出かけたいけど出かけたくない」とはどういう状態?
この気持ちは、次の2つが同時に存在している状態です。
- 理性・頭の部分
「外に出た方が気分転換になる」
「引きこもっていると余計につらい」
- 感情・体の部分
「準備がしんどい」
「人に会うのが怖い」
「外の刺激に耐えられそうにない」
つまり、「気持ちの問題」ではなく、エネルギー不足の状態で無理に動こうとしているとも言えます。
なぜこの矛盾した気持ちが生まれるのか
① 心のエネルギーが枯渇している
ストレスや疲労が続くと、心のエネルギー(意欲・集中力)が低下します。
すると、
- 出かけること自体が「重労働」に感じる
- 準備や移動を考えただけで疲れる
という状態になります。
② 気分の落ち込み・意欲低下の初期サイン
うつ状態の初期では、
- 楽しみだったことが億劫になる
- 何かしたい気持ちはあるのに、行動につながらない
といった変化がよく見られます。
この段階では、本人も「まだ病気というほどではない」と感じやすく、無理を重ねてしまいがちです。
③ 外の刺激に対する不安・過敏さ
人混み、音、光、会話などが負担になり、
- 「出かけたい気持ちはあるけど、外が怖い」
- 「疲れるのが分かっているから避けてしまう」
という心理が働くことがあります。
これは不安障害や適応障害の入り口でもよく見られます。
④「こうあるべき」という思い込み
- 「ちゃんと外出できない自分はダメ」
- 「怠けていると思われたくない」
こうした考えがあるほど、自分を責めながら動けない状態になり、余計につらさが増します。
まず試したい|自宅でできる生活習慣の見直し
無理に外出しようとする前に、
“動けない前提”で整えることがとても大切です。
① 起きる時間だけ固定する
外出できなくても、起床時間だけをある程度そろえると、生活リズムが安定しやすくなります。
「朝起きて、カーテンを開ける」だけでも十分です。

② 「外出しない活動」を予定に入れる
- ベランダで空を眺める
- 窓際で日光を浴びる
- 宅配やオンラインサービスを使う
「出かけない=何もしない」ではありません。
家の中でもできる活動を“予定”として認めることが大切です。
③ 食事と睡眠を最優先にする
外出や運動よりも先に、
- 食べられているか
- 寝られているか
を確認してください。
ここが崩れていると、気力は回復しにくくなります。
無理をしない過ごし方のコツ
気分が落ちた日は「回復の日」と割り切る
気分が落ちている日は、
- 休む
- エネルギーを溜める
こと自体が「必要な行動」です。
無理に元気な日と同じ行動をしようとしないことが、回復への近道です。
「出かける・出かけない」の二択をやめる
「外出する or 何もしない」という極端な考えは、プレッシャーを強めます。
- コンビニまで行けたらOK
- 玄関まで行けたらOK
- 着替えただけでもOK
途中でやめても失敗ではありません。
こんな状態が続く場合は要注意
次のような状態が2週間以上続いている場合、心の不調が背景にある可能性があります。
- 出かけたい気持ちはあるのに、ほとんど外出できない
- 朝が特につらく、動き出せない
- 何をしても楽しめない
- 自分を責める考えが増えている
- 眠れない、食欲が落ちている
この段階で無理を続けると、うつ病や適応障害がはっきりしてくることもあります。
「通院がつらい」場合の選択肢としての訪問診療
「相談した方がいい気はするけど、病院に行くのがしんどい」
「外出自体が負担で、受診を先延ばしにしている」
そんな方のためにあるのが、精神科の訪問診療です。
医師がご自宅に伺い、診察や相談、必要な処方を行う医療サービスです。
- 外出しなくていい
- 慣れた環境で話せる
- 体調や生活状況を踏まえた診療が受けられる
「出かけたいけど出かけたくない」状態の方にとって、負担の少ない医療の入り口になります。
- 外出が大きなストレスになっている
- 体調や気分の波が大きい
- 通院の準備や移動がつらい
- 早めに専門家に相談したいが動けない
自立支援医療を利用すれば、訪問診療でも医療費の自己負担を抑えることが可能です。
まとめ|「出かけたいけど出かけたくない」は心からのサイン
- この気持ちは「怠け」ではなく、心と体の疲労サイン
- 無理に外出を目標にせず、まずは生活を整えることが大切
- つらさが続く場合は、医療につながることも選択肢
- 外出が難しい時期でも、訪問診療という方法がある
「今は出かけられない」ことと、「ずっと出かけられない」ことは違います。
回復のためには、動けない自分を責めないことが何より重要です。

